trading_platform

損切り(ロスカット)の考え方。損切りが最重要な要素の理由とは?

損切りは投資で最重要なポイントです。
損切りが上手にできるかどうかで、その後のパフォーマンスは大きく変わってくるからです。
今回はなぜ損切りが重要で、そしてほとんどの人にとって難しいのかについて紹介します。


損失が膨らむにつれ、リカバリーの難易度は急激に上がっていく

よく「損切りは早く」と言われます。
その理由は、損失が膨らむにつれてリカバリーの難易度が加速度的に上がっていくことにあります。

下の表は損失とリカバリーの関係を表したものです。

損失リカバリーに必要な利益率
-5%5.26%
-10%11.11%
-15%17.65%
-20%25%
-25%33.33%
-30%42.86%
-35%53.85%
-40%66.67%
-45%81.82%
-50%100%

損失が5%の状態の場合、それが含み損であったとしても、元の資金へリカバリーするのに必要な利益率は5.26%となります。
これが20%になると25%の利益率が必要になります。
もし仮に50%の損失をしてしまうと100%の利益率を叩き出さないといけなくなります。

50%の損失を出してしまった人に100%の利益率を叩き出せって言うのは、普通に考るとかなり至難の業ですよね。
このことが「損切りは早く」と言われる理由です。

損切りが難しい理由

損切りを早くする意義を理解できても、ほとんどの投資家にとって損切りは難しいものです。
なぜなら、損切りという行為は自分の失敗を認めることそのものだから。

誰もが正しい行動を取ったつもりで投資を行います。
そして誰もが間違いは犯したくはないと思ってる。
こういう心理が人間の根幹にはあるため、普通の人はなかなか損切りができないのです。
そのため、多くの個人投資家は投資に失敗したとどこかで気づいていながらも、いつか回復することを願って塩漬けにしてしまうのです。
これが損切りが難しい理由です。

つまり、もっと簡単に言えば、人間は損切りするのが難しく感じるようにできてしまっているのです。
この考えは行動ファイナンスという学問で実際に取り上げられている内容で、もっと勉強してみたい人には↓の本がオススメ。
説明もそれほど難しくなく、めちゃくちゃ分かりやすいです。


ここからは個人的な推測。
「損切りはなぜ難しいのか」の2つめの理由は、多くの人が勝ちパターンを知らないまま取引しているから。
勝ちパターンが明確にイメージできる人であれば、難しいと判断できれば直ぐに撤退して、新たなチャンスで仕掛け直すよね?
つまり、勝負する前から負けが決まってるような状況で、投資を始めちゃう人が多いんです。
かくいう自分も一度ドカンと飛ばしてるので、人のことをとやかく言える立場にないのですがw


上手い人=損切りが上手い人

トレードが上手い人ってのはほぼ間違いなく損切り上手な人です。
個人投資家のほとんどが負ける世界においては、勝つためには一般的な個人投資家とは違った行動をしなくちゃならない。
ここ重要だからもう一度言うよ。

勝つためには違った行動をしなくちゃならない

つまり、その違いの1つとなるのが損切りです。
ほとんどの個人投資家が塩漬けするのだから、積極的な損切りが重要となってくるのは納得でしょ?

損切りのアイディア

「損切りの重要さはわかったけど、どう考えたらいい?」という人、多いはずです。
ボクもそうでした。
そこで損切りの代表的な考え方をいくつか簡単に紹介します。
これらの中から1つだけ選ぶっていうより、組み合わせるのが普通でしょうね。

損失率で切る

一番多いのはやっぱり損失率ですかね。
本で紹介されてることから、10%あたりがメジャーな気がします。
早い人だと2~3%で切る人も。
個人的には上手いトレーダーは後者が多いような気がしますね。

時間で切る

アルゴリズム全盛な現在はどうなのか分かりませんが、昔の金融機関のディーリング部門では、時間という枠で制限を設けていました。
宵越しのポジションはリスクが高いということから、実績のある一部のディーラーにしか許されていなかったそうです。
そのため、ほとんどのディーラーは当日の取引は当日のうちに終わらせる必要がありました。

ストーリーで切る

ファンダメンタルズ重視の場合、ストーリーを描いて投資をするってのはよくやります。
こういうトレードスタイルの場合、想定したストーリーに反する事象が生じた場合を損切りの条件とすることも。
例えば、「株の暴落に賭けているんだけど、(上がるはずの)金の価格が全然上がらない。むしろ下がってる。」みたいな感じです。

チャートのラインで切る

チャート上のレジスタンスラインやサポートライン、そして移動平均線ってのは、シンプルで理論的にも納得できることから有用性は高いです。
皆がそれを見て行動しているってことからも機能しやすい。
なので、これらのラインを目安として損切りを考えるってのは悪くない考え。

個人的にはこの3つ以外のテクニカル的な要素はほとんど見てなかったり。

そもそも損切りしない

唯一例外のバフェットスタイルです。
資本主義の摂理にすべてを賭けるやり方ですね。
個別銘柄だと正直不安すぎるけど、インデックス投資&超長期投資ならこのやり方でも意外とうまく行っちゃいそうな気もします。

まとめ

一部例外も書きましたが、損切りは重要です。
マーケットで生き残るためにガチで最初に考えるべき事は、どれだけ損切り上手になるかです。
投資に限らず、失敗した時にどう行動するのかが成功の秘訣っぽいですね〜。

とは言っても個人的には必ずしも損切りを早くする必要はなくて、最終的にはこれを理解した上で、自分のスタイルに合わせて取捨選択していけば良いんじゃないかなーと思っとります。
やっぱり何事も相性ってあるよね?

Scroll to Top